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不貞慰謝料請求の判例 case.2



不貞行為をはじめとして、離婚の事由、原因は様々でありこの『何が離婚自由にあたるのか』という問題に関する裁判例も多数ある。

 

では不貞行為をしていなくても、離婚自由にあたる行為にはどんなものがあるのだろうか。

 

 

東京地方裁判所 平成24年11月28日判 ~武史(仮名)の場合~

 

 

武史は妻がいる平凡なサラリーマン。しかし不倫をしている。

 

 

不倫相手とは、メールでやりとりをしており(妻にみられる可能性がある)、『好きだよ』や『愛しているよ』などといった愛情表現を含む内容を送っていた。

 

 

直接肉体関係を持っている確証はないが、このような、愛情表現を含む内容のメールをやりとりした場合、その行為が不貞行為、すなわち不法行為になるのか。その点で争われた事例が武史のケースである。

 

 

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これについて東京地方裁判所はこう解釈した。

 

 

『このようなメールは、性交渉の存在自体を直接確認するものではないものの、武史が不倫相手に好意を持っており、妻が知らないまま不倫相手と会っていることを想像させるばかりか、武史と不倫相手が身体的な接触を持っているような印象を与えるものであり、これを妻が読んだ場合、今後の婚姻生活の平穏を害するようなものというべきである』

 

 

として、不法行為の成立を認めた。

 

 

ただし、その行為の違法性は軽微と判断し、慰謝料は30万円と低額であった。(請求額は500万円)

 

 

これに対して、これと逆の結論をとった裁判例もある。

 

 

東京地方裁判所 平成25年3月15日判

 

 

この事例も武史と同様、メールでのやり取りが不法行為にあたるかという点で争われた。

 

 

東京地方裁判所は次のように解釈した。

 

 

『確かに性交類似行為にはなり得、損害賠償請求権を発生させる余地がないとは言えない。しかし、私的なメールのやり取りは、たとえ夫婦間であっても発受信者以外の目に触れる事を想定しないものであり、性的なメールのやり取りに関する損害賠償請求は、配偶者、及び相手方のプライバシーを暴くものである。メールの内容だけでは不倫相手が夫婦関係を破綻させようと意図した形跡は見られない。よって損害賠償請求は正当化できず、不法行為の成立を認める事は出来ない。』

 

 

として、不法行為とは認めなかった。

 

 

このようにメールのやりとりなど曖昧な証拠では、下級審において結論が分かれている。

 

 

(参考:不貞慰謝料請求の実務 著者 中里和伸弁護士)

 

 

 

~探偵の一言~

今回のcase.2はメールに関する事例でした。
今の時代に於いて、メールは誰でも作成することができ、削除も容易です。
誰かになりすましてやりとりすることも可能です。
更に、今ではたとえ夫婦間でもプライバシーの侵害に当たる可能性もあります。
このような理由から、物的証拠としての能力は低く、裁判所でも見解が分かれるのではないでしょうか。

 

 

裁判で勝つためには『勝てる証拠』を持っていることが必要です。
メールだけでは、その『勝てる証拠』に至らないでしょう。

 

 

では、どういったものが『勝てる証拠』なのか。
不法行為者達が不法行為を行ったと裁判所が推認できる証拠です。

 

 

不貞であればホテルに入る画像や動画。ホテルから出てくる画像や動画。
その前後の行動も全て含め、絶対に言い逃れ出来ない証拠。

 

 

case.2に関しても、メールを見た段階で、メール以外の証拠を入手することに考えが回っていれば、請求額を受け取れたり、不法行為を認めさせることができたでしょう。

 

 

浮気されている、と感じたらまずは状況を把握し、戦うにしろ浮気を辞めさせるにしろ、まずは誰かに相談することをお勧めします。探偵でもいいですし、お友達でも結構です。一人で悩むより確実にいい答えが出るはずです。

 

 

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不貞慰謝料請求の判例 case.1



平成8年6月18日、最高裁判所第三小法廷判例

太郎(仮名)と花子(仮名)は昭和59年1月に婚姻届を出した夫婦である。同年5月に長女、約2年後には長男が出生した。

友美(仮名)は昭和45年11月に結婚し、約1年後に長女を出生。しかし昭和61年4月に離婚をする。

友美は昭和60年10月から居酒屋の営業をして生計を立て、62年5月頃、元夫から長女を引き取り養育を始めた。

約1年半後、太郎は初めて客として友美の居酒屋に来店。週1程度通うようになるも、平成元年10月頃から約1年半、来店しなくなった。

この間、太郎は上記居酒屋の2階にあるスナックのホステスと半同棲の生活をしていた。

太郎が居酒屋に来店しなくなったころから花子が来店するようになり、太郎の女性問題など夫婦関係について愚痴をこぼすようになっていた。

「太郎とは時期をみて離婚する」とまで話していた。

平成2年9月頃、再び太郎が来店するようになり、友美を口説くようになった。

「本気に考えているのはお前だけ。妻とは別れる」

と毎日のように口説かれた上、病気持ちだった友美は徐々に太郎に惹かれ始める。

「妻とは別れる。お前の責任だと思う事はない。病気も一緒に治していこう」

友美はその言葉を信じ、太郎と肉体関係を持った。

 

 

平成2年10月頃から友美は太郎と結婚することを決心し、結婚生活の準備をし始めた。太郎の希望で土地建物を売却し、長女と新居を探していた。

一方太郎は、花子と離婚についての話し合いなどを全く進めていなかった。

同年12月、花子に太郎と友美の関係が発覚。

友美は花子に、「太郎は花子と離婚して自分と結婚をする約束をしている」と説明。

しかし、花子は友美に対して、不貞行為による慰謝料として500万円を請求。

 

 

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その際、「500万さえ払えば太郎はあげる。太郎にかかればあなたをひっかけるのはたやすいわ」

などと言われ、友美は太郎に騙されていた、と感じた。

 

花子は太郎・友美両者に慰謝料請求。

太郎は好きにしろとの態度をとり友美は終始沈黙していた。

後日、友美の店に太郎が来店。花子に500万円を支払うよう要求。

拒否すると太郎は友美に暴行を加えた。

また後日、今度は花子が来店し、他の客の前で慰謝料について怒鳴り散らすなどの嫌がらせ行為を行った。
太郎と二人で嫌がらせ行為に及ぶ日もあった。

行為はエスカレートし、太郎は傷害罪で5万円の罰金刑に処された。

 

平成3年1月、花子は友美に対し不貞慰謝料請求訴訟を提起。

一審(奈良地方裁判所)は花子の請求を棄却したが原審(大阪高等裁判所)は、

「友美が太郎に妻がいる事を知りながら肉体関係を持ったこと」
「太郎と花子の婚姻関係は破綻していなかったこと」

を理由に、100万円の慰謝料を認めた。

 

これを受け、友美は上告。

 

結果、最高裁判所は、「花子が友美に、なにがしの損害賠償請求権を有するとしても、正当な範囲を逸脱し、正当な権利の行使とは認められない状態である」と判示し、請求を認めなかった。

 

別件として、友美は太郎に損害賠償請求訴訟を提起。

平成6年2月に200万円と遅延損害金の判決が出され200万円を毎月2万円ずつ支払う事などを内容とする和解が成立した。

 

 

(参考資料:「不貞慰謝料請求の実務」著者 中里和伸弁護士)

 

 

~探偵の一言~
今回のcase.1は特例です。
今回のcase.1で大事な所は
「いかに悪質な美人局でも不倫は不法行為に当たること」
「太郎と花子の2人が、大勢の前で嫌がらせをしたり傷害罪で罰を受けたこと」です。

 

友美が不法行為を犯しながら、花子の請求を認めさせず、太郎に損害賠償請求が出来たのは、
2人が大勢の前で嫌がらせをしたり、太郎が傷害罪で罰を受けたこと、という、証拠があったからです。
明らかに2人が結託していると認めざるを得ない証拠があったからこその、今回の結果です。
この証拠がなければ、友美は泣き寝入りしていた可能性もあるのです。

 

圧倒的不利な状況でも、証拠さえあれば戦う事が出来ます。
今回も本当であれば、「太郎が本当に花子と別れているのか」、その証拠を持っていれば、ここまで大事にはならなったでしょう。

 

友美のcase.1は特例ですが、通常、当事者本人が証拠を入手するのはかなり難しいことです。
その際はやはり、探偵などに依頼する事をお勧めいたします。
下手に動き、相手にバレ、事実を隠されるという事案もあります。

 

hy東京探偵事務所は、業界一の確かな調査力で他社と区別化をはかっております。
証拠を入手するには調査力が命。探偵は調査力が命です。

 

浮気・不倫調査にかかわらず、今の恋人は本当に独身なのか、隠し子はいないのか、など
不安な事がありましたら1人で悩まずに、まずはご相談下さい。

 

 

 

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今後ともよろしくお願い致します。

 

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興信所 池袋 hy東京探偵事務所


興信所を池袋でお探しならhy東京探偵事務所

 

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□興信所とは

 

信用を興するという意味で主として企業や個人の信用調査を行う所である。

法的な正当性がない場合は調べる本人に通知しなければならない。

興信所では、ご依頼者様の個人情報や対象者の個人情報も、

厳密に管理しなければならない。

 

□池袋で興信所に、ご相談ならこちらから

 

 

TEL:03-6802-8160無題

 

 

メールは、こちらから⇓⇓⇓

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秘密厳守・相談無料

 

下記の指針を遵守しているので、ご相談内容が漏れることは一切ありません。

 

興信所業者が講ずべき個人情報保護のための措置の特例に関する指針

 

第3 興信所業者が講ずべき措置の特例

1 興信所業者がよるべき指針

個人情報を取り扱う興信所業者は、個人情報取扱事業者であるかないかにかかわらず、

個人情報取扱事業者に係る法及び国家公安委員会が所管する事業を行なう者等が

講ずべき個人情報の保護のための措置に関する指針

(平成16年国家公安委員会告示第31号。以下「告示」という。)

の規程並びにこの指針に従い、個人情報の適正な取扱いを図ること。

2 依頼者の個人情報の取扱いに関する特例

(1)保存期間

興信所業者は、依頼者の個人情報の保存期間を設けるとともに、

依頼者に明確に示すこと。

(2)第三者提供の制限

興信所業者は、第三者に提供される個人データに係る告示第4の2(5)エにより、

依頼者の同意を得ずに依頼者の個人データを第三者に提供しようとするときは、

あらかじめ告示第4の2(5)エ(ア)から(エ)

までに掲げる事項を依頼者に直接通知すること。

3 対象者の個人情報の取扱いに関する特例

(1) 利用目的の特定

ア 興信所業者は、取得した対象者の個人情報を依頼者に報告する

目的以外の目的で利用しないこと。

イ 興信所業者は、依頼者における対象者の個人情報の利用目的を確認し、

その利用目的が次に掲げる場合のいずれかに該当するときは、

対象者の個人情報を取り扱わないこと。

(ア) 依頼者における対象者の個人情報の利用目的が

社会的差別の原因となるものである恐れがあるとき。

(イ) 依頼者における対象者の個人情報の利用目的が

ストーカー行為等の規制に関する法律

(平成12年法律第81号)第2条の「つきまとい等」

目的その他違法なものであるおそれがあるとき。

(ウ) 依頼者における対象者の個人情報の利用目的が

配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律

(平成13年法律第31号)第1条第2項の被害者の所在の調査の

目的その他不当なものであるおそれがあるとき。

(2) 適正な取得(法第17条)

興信所業者は、依頼者の依頼に基づく対象者の個人情報の取得に当たって、

盗聴器を使用するなどとるべき調査方法が法令に触れるあるいは

当該調査方法によって法令に触れる結果を生じることがないようにするため、

必要な措置を講じること。

(3)利用目的の通知(法第18条)

興信所業者が対象者の個人情報を取得した場合において、

「利用目的を本人に通知し、または公表することにより本人又は第三者の生命、身体、

財産その他の権利利益を害するおそれがある場合(法第18条第4項第1号)」に該当し、

その利用目的の対象者への通知等をしなくともよい場合としては、

次の場合が考え得ること。

(ア) 対象者が依頼者の配偶者

(婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む。)

である場合であって、当該対象者について民法(明治29年法律醍9号)

第752条の義務その他の法令上の義務の履行を確保するために

必要な事項について調査を行なうとき。

(イ) 対象者が依頼者の親権に服する子である場合であって、

依頼者が当該対象者に関し民法第820条の権利その他の法令上の権利を行使し、

又は義務を履行するために必要な事項について調査を行なうとき。

(ウ) 対象者が依頼者の法律行為の相手方となろうとしている者である場合であって、

当該法律行為をするかどうかの判断に必要な事項について調査を行なうとき。

(エ) 依頼者が犯罪その他の不正な行為による被害を受けている場合であって、

当該被害を防止するために必要な事項について調査を行なうとき。

(4)対象者の個人情報の利用の制限 興信所業者は、

対象者の個人情報について検索できるように体系的に

構成した個人情報データベース等を原則として保有しないこと。

(5)利用目的達成後の破棄

興信所業者は、対象者の個人情報について

依頼者に報告した事により利用目的を達成したときは、

速やかに対象者の個人情報を破棄すること。

 

 

 東京、特に池袋には数多くの興信所、imagesWQI9PFYI

探偵事務所が存在している。

 

東京、特に池袋は、興信所、

探偵事務所が数多く存在しています。

hy東京探偵事務所 池袋オフィスは、その中でも調査力は高いと自負しております。

それは、創業7年目の実績と3オフィスによるネットワークと、

調査員の育成システムが他の興信所とは違うところにあります。

当興信所では厳しい育成プログラムを調査員に課し、

その育成プログラムを修了した者のみ、

当興信所の調査員として、調査に当たらせます。

その為、一流の調査力を持った調査員しか、当興信所におりません。

 

 

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池袋オフィス

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事件ファイル~盗難キャッシュカード使用窃盗事件~


盗難キャッシュカード使用窃盗事件

 

☑事件概要

コンビニエンスストアにて、盗難品のキャッシュカードを使用し、ATMから現金を払い出された。

☑発生日時

平成26年6月27日(金) 午前3時5分ころ

 

☑発生場所

東京都港区所在のコンビニエンスストア内

 

☑被疑者の特徴

性別 :男性

年齢 :30歳代くらい

体格 :痩せ型

頭髪 :茶髪

着衣 :黒っぽいシャツ、ネックレス

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☑問合せ先

警視庁 原宿警察署
TEL 03-3408-0110(署代表)

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事件ファイル~相模原市南区当麻で発生した殺人未遂事件~


相模原市南区当麻で発生した殺人未遂事件

 

☑事件概要

通勤途中の女性が、面識のない男性に突然ナイフで背中等を刺される殺人未遂事件が発生しました。

 

☑発生日時

平成25年9月11日(水曜日)午前9時40分ころ

 

☑発生場所

相模原市南区当麻の路上

 

☑重要参考人の特徴

年齢 : 若い感じ(10代後半から30代くらい)

身長 : 中背(170センチメートル前後)

体型 : 小太り

顔の特徴 : 左右の眼の大きさが異なる

 

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神奈川県警ホームページ(動画あり)

 

 

☑問合せ先

神奈川県 相模原南警察署

電話番号 042(749)0110(代表)

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事件ファイル~目黒署管内マンション内強制わいせつ事件~


目黒署管内マンション内強制わいせつ事件

 

☑事件概要

目黒署管内にて強制わいせつ事件が発生。

 

 

☑発生日時

平成26年6月30日(月) 午前2時0分ころ

 

 

☑発生場所

東京都目黒区所在のマンション エントランス内

 

 

☑被疑者の特徴

性別 : 男性

年齢 : 20歳から30歳代くらい

身長 : 175センチメートルくらい

体格 : やせ形

頭髪 : 黒色、短髪

着衣 : 黒色っぽいポロシャツ、黒色っぽいズボンを履いた男

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警視庁ホームページ(監視カメラ映像あり)

 

 

☑問合せ先

警視庁 目黒警察署
TEL 03-3710-0110(署代表)

 

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事件ファイル~池袋署管内タクシー強盗事件~


池袋署管内タクシー強盗事件

 

☑事件概要

池袋署管内を走行中のタクシー内において、タクシー運転手にカッターナイフを突きつけて現金を奪おうとしたタクシー強盗事件が発生。

 

 

☑発生日時

平成26年7月6日(日) 午後2時6分ころから午後2時22分ころまでの間

 

 

☑発生場所

東京都新宿区百人町2丁目先路上から

東京都豊島区池袋3丁目先路上を走行中のタクシー内

 

☑被疑者の特徴

性別 : 男性

年齢 : 20~30歳代くらい

身長 : 165~170センチメートルくらい

体格 : 中肉

頭髪 : 黒髪短髪

着衣 : グレー色っぽい長袖ワイシャツ、紺色ズボン

その他 : 一見サラリーマン風

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警視庁ホームページ(車内映像あり)

 

 

 

☑問合せ先

警視庁 池袋警察署
TEL 03-3986-0110(署代表)

 

 

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探偵小説 [ 探偵 葉山 ] 


探偵小説「息子の素行」

 

「今年の夏は過去に前例のない暑さでした。」

「この異常気象は温暖化が原因なのでしょうか?」

「温暖化だけではなく、様々な要因が積み重なり…..」

 

時間は22時を回ったところ。

テレビの中ではコメンテーターが、毎年同じようなセリフを言っている。

隣の寝室では、妻と娘と犬が寝ているので、テレビの音量に気をつかいながら、

葉山はニュース番組を見ていた。

 

9月に入り、残暑が厳しく連日の熱帯夜と連日の浮気調査のおかげで、毎日のように寝不足が続いていた葉山だが、今日は調査を社員たちに任せて、束の間の休日を自宅で満喫していた。

 

テレビをゆっくりと見るのは、何日ぶりだろうか?

いや、何カ月ぶりだろうか?

など考えていると、葉山の携帯電話が鳴った。

 

夜の時間帯に葉山探偵社に掛かってくる電話は、社員たちの携帯電話に転送されている。

今日は、休みではあるが、葉山の携帯電話に転送される日(当番制)であった。

葉山はリモコンを手に取り、テレビの電源を切り、電話に出た。

 

葉山「はい。葉山探偵社です。」

男性「夜分に申し訳ございません。黒沢と申します。今、お時間よろしいでしょうか。」

葉山「はい。大丈夫です。どのようなご相談内容でしょうか。」

男性「じつは・・・」

 

黒沢と名乗る男性は、息子の素行調査を依頼したいとの事だった。

詳しい話を伺うため、翌日の18時に事務所に来てもらう約束をし、電話を切った。

 

電話を切った葉山は、再度テレビのリモコンを手に取り、テレビをつけた。

テレビの中では、まだ異常気象についてコメンテーターが独自の見解を続けている。

 

葉山は、テレビを消し、隣の寝室へ静かに入って行ったが、番犬としてはトップクラスの愛犬に吠えられ、目を覚ました妻と娘に、睨まれながら布団の上で小さく横になった。

 

翌日、朝9時に出社した葉山を待っていたのは、疲れ切った顔でソファに横になっていた調査員たちだった。彼らは、1時間ほど前に調査を終え、事務所に返ってきたばかりだという。昨晩の浮気調査で、調査対象の男女2人はホテルに泊まり、朝そのまま出社したらしい。おかげで、浮気相手の勤務先を特定することができたが、調査終了時間が8時過ぎになってしまった。

昨晩の20時から調査を行っているので、調査時間の合計は12時間。

浮気調査では、よくあるケースだ。

 

 

葉山は疲れ切った調査員たちから、1時間かけて調査の詳細な様子を聞き取り、調査報告書の作成を引き継いだ。

調査員たちが収集した大量の証拠画像を使用し、浮気調査の報告書を作成すること7時間、昼休憩を取ることも忘れ、報告書の作成に没頭していた葉山を猛烈な空腹が襲った。

 

時計を見ると17時になるところ。18時には、相談者が事務所にやってくる予定だ。

急いで、駅前まで行き、立ち食い蕎麦屋に入り、ざる蕎麦を注文、葉山は、思い出したかのように7時間ぶりにスマートフォンの画面を見た。

メールが1件。妻からのメールだ。メール受信時刻は13時過ぎ。タイトルは「今日のランチ」とあり、娘と一緒に美味しそうなピザが映っている画像が送られてきていた。

 

葉山は娘とピザが映っている画像を見ながら、ざる蕎麦を数分でたいらげ、事務所へと戻って行った。

 

事務所に戻ると、白髪交じりの頭をした60代前半の男性が立っていた。

男性は、銀縁のメガネをかけ、グレーのスーツに黒の革靴、ビジネスバッグを左手に持ち、右手で事務所のドアをノックしていた。

 

葉山は、男性に近寄り申し訳なさそうに、声をかけた。

 

葉山「あの~。申し訳ございません。」

黒沢「あっ。探偵社の方ですか?」

葉山「はい。代表の葉山と申します。」

黒沢「18時に予約した黒沢です。少し早かったでしょうか。」

葉山「いえ。大丈夫です。黒沢様、どうぞお入りください。」

 

葉山は珈琲を入れ、名刺を渡し、改めて自己紹介をした。

黒沢と名乗る男性も、丁寧に挨拶をして、名刺を出した。

名刺には、だれでも一度は聞いたことのある上場企業の「会社名」、役職は「専務取締役」、「黒沢 元」と記載があった。

 

 

黒沢は葉山に対して、守秘義務があることを2度確認し、話をはじめた。

 

黒沢「実は、私の息子の事になるのですが、名は丈二と言います。

兄弟はなく一人っ子で、歳は34歳です。仕事は無職で、住まいは私と妻と共にしています。

はっきり言いますと、世間的にいう“ひきこもり”というやつです。

大学卒業後、30歳頃までは、印刷会社で働いていたのですが、ある日突然会社を辞めて、“ひきこもり”になりました。

会社を辞めた理由を聞いても、何も答えません。そのまま4年が過ぎ、最近になって“ひきこもり”から卒業といいますか、外出するようになりました。

出始めた頃は、1時間から2時間ほどで家に帰って来ていましたが、ある日、同窓会の誘いがあり、出席をしたそうなのですが、その日を境に行動が変わりました。

息子は、毎朝7時に家を出て、夜21時過ぎに帰ってきます。

スーツを着て出かけているので、私も妻もてっきり職に就いたのだと思っていました。

でも、どうやら違うみたいです。

土日祝も休むことなく、毎日出かけることと、数日おきに、妻に小遣いをせびるようなのです。

いい歳をしてお恥ずかしい話ではありますが、ひとり息子だったもので、甘やかして育ててしまいました。

本人は恥ずかしい事だと思っていないみたいで・・・。

小遣いの金額は1ヶ月で30万円ほどに。

妻が息子に「会社から給料が出ていないの?」と聞いたそうなのですが、息子は「なんの話?」「仕事なんかしてないよ。」と言ったそうです。

じゃあ毎日何をしているのかと聞いても、

「別に。」

と答えるだけで本当の事を言ってくれません。

本当にお恥ずかしい話なのですが、息子が何をしているのか。知りたくて…..」

 

 

葉山「お話はわかりました。で、丈二さんの素行を調査したいと。」

 

黒沢「はい。可能でしょうか?」

 

葉山「お任せください。いったい丈二さんは何をしているのか。徹底的に調査いたします。」

 

 

20時を少し過ぎた頃、契約書にサインをした黒沢は、深々と頭を下げ、帰って行った。

 

黒沢が事務所を出たとほぼ同時に、調査員が1名出勤してきた。

葉山は、完成した浮気調査の報告書を、その調査員に渡し、カメラを片手に早々と黒沢邸へと向かった。

 

黒沢邸は葉山探偵事務所のある豊島区池袋から電車で40分ほど行った渋谷区広尾にある。

言わずと知れた高級住宅街である。

 

葉山が黒沢邸に到着したのが、20:58。

依頼者の話だと、そろそろ対象者(息子の丈二)が帰宅する時間帯だ。

 

 

葉山は黒沢邸周辺で撮影ができる場所を探し、張込みを開始する。

住宅街は、いつも張込みがやりにくい。

住宅街で立ち張り(立って張り込む事)をすると1時間もすれば、住民の方に通報され、警察を呼ばれてしまう。

特に高級住宅街だと、住人の方たちの警戒度も高く車張り(車で張り込む事)をしていても、不審車両とみなされ、あっという間に通報されてしまう。

 

確かに、不審者や不審車両の早期発見で事件を防ぐことができるので、いい傾向ではあるが、探偵にとっては、少々やっかいである。

 

21:10。

広尾駅方面より現れた、スーツ姿の対象者が自宅へと入って行く姿をとらえることができた。

 

葉山は、しっかりと対象者の姿をカメラに押さえ、事務所へと戻って行った。

 

事務所に戻ると、調査員たちが全員、出勤していた。

今日は、調査がないので、出勤してこなくてもいいのだが、見事に全員が事務所に揃った。

みんな家にいても暇を持て余すのか?

それとも

よほど責任感が強く、調査報告書の進行状況が気になったのか?

 

恐らく前者だろう。

 

時刻は夜の22時だが、せっかく全員が揃ったので、恒例の作戦会議を開くこととなった。

 

作戦会議では、現在進行中の案件について、全員で情報を共有し、意見を出し合い、調査方法の変更の有無や、調査終了後の対応、弁護士の選定などを行う。

また、過去の案件についても、その後どのような状況になっているか、まだ探偵が力になれることはあるか、なども話し合う。

 

早速、黒沢氏の案件についても作戦会議を行った。

 

 

黒沢氏の案件の担当者は葉山。

葉山から調査員一同に、今回の調査動機や依頼者と対象者の関係、対象者の特徴、調査目的などが発表される。

葉山の読みでは、1日調査を行えば、対象者の行動の骨格は見えるはず。

様々な事を想定し、準備をするが、初日は調査員2名で十分だろうとの見解だった。

 

他の調査員たちも異論はないようで、作戦が決まった。

調査方法は2名での徒歩尾行。

調査日は明日。

張込み開始時刻は朝6時45分。

いまから8時間後である。

 

他の案件についての作戦会議も順調に終わり、解散したのが23時30分。

それぞれが自宅へと帰って行った。

 

葉山も電車に乗り込み、妻にメールをする。

返事がないのは、寝ているからだろう。

 

自宅に着いた葉山を出迎えたのは、番犬全国大会があったら優勝間違いなしの愛犬。

葉山は飼い主のはずだが、必ず吠えられる。

愛犬が吠えると、妻と娘が目を覚ます。

そして、睨まれる・・・。

いつもの流れである。

 

翌日、葉山は5時に目を覚ました。

妻と娘と愛犬を起こさないようにそっと立ち上がり、準備に取り掛かる。

朝は、番犬チャンピオンも苦手らしい。

 

まずは毎朝の日課にしている軽い運動を行い、シャワーを浴びる。

シャワーから上がると、いつも妻が起きていて、朝食の支度をしてくれている。

葉山にはもったいない妻だ。

 

 

しっかりと朝食を取った葉山は、家族に感謝をしながら、現場である黒沢邸へと向かう。

電車内では、よっぽどの満員電車でない限り、葉山は必ず読書をする。

最近では、スマートフォンを操作している人達が目立ってきているが、葉山は昔から電車内は読書派である。一時、時代の流れに乗ってタブレットを購入し、タブレットで読書をしてみたが、どうも内容が頭に入ってこない。紙製の本が葉山にはしっくりくるらしい。

 

黒沢邸に着いた葉山の目に入ったのは既に張込みを始めている調査員だった。

 

葉山はいつも調査員たちに感心している。

これまで、一度も遅刻がないからだ。

 

ある調査で、現場に朝7時に集合だったのだが、その路線で人身事故があった。

事故の詳細は分からないが、恐らく自殺だろうと…。

その結果、葉山は現場に30分ほど遅れて着いてしまった。

だが、葉山と調査を共にする調査員は、しっかりと7時には現場にて張込みを行っていたのだ。

 

葉山「人身事故あったよね?電車止まっていたよね?」

調査員「はい。あったそうですね。」

葉山「事故より前に着いていたの?」

調査員「はい。想定内です。」

葉山「・・・遅れてすみませんでした。」

 

葉山探偵事務所の調査員たちは、非常に優秀だと自画自賛し、常に教えられる事ばかりだと、頭の上がらない葉山であった。

 

7時を過ぎた頃、予定通り対象者が黒沢邸から出てきた。

黒沢邸を出た対象者は、ゆっくりとした歩調で広尾駅へと向かう。

改札を通過し、日比谷線に乗車、車内では終始スマートフォンを操作している。

次の駅の恵比寿で下車するとJRに乗り換え、渋谷方面へ。

 

渋谷で下車した対象者は、ハチ公口より駅を出、道玄坂をのぼって行く。

 

数分後、対象者は、道玄坂にあるオフィスビル「渋谷第五ビル」に入っていった。

対象者が入ったのは、「渋谷第五ビル」の403号室。

表示や表札、インフォメーションボードには、何の記載もない。

 

調査員が、「渋谷第五ビル」の周辺にて張込みを行っている間、葉山は「渋谷第五ビル」403号室について、調査を開始した。

 

葉山は、友人の不動産屋の安住に連絡を取り、渋谷駅前のカフェで待ち合わせをした。

この安住は、情報通で、葉山の情報入手先となっている。

ただ、安住も商売上、守秘義務があるので、内容によっては、はっきりとした情報は提供してくれない。

基本的には、葉山が質問をして、安住がそれとなく答えるシステムだ。

違う場合は「それは違う」とはっきり答えるが、

合っている場合は、「そうかもね」とか「そうだったらいいね」とか「ふーん」などと答える。

 

ただ、今回は違った。

 

安住「よっ!葉山ちゃん、元気?」

葉山「久しぶり。早速ひとつ聞きたいんだけど・・・。」

安住「何だよ?急いでるの?」

葉山「今、調査中だから、あまり時間がないんだよね。」

安住「そっか。それはしょうがないな。何だい?」

葉山「道玄坂にある『渋谷第五ビル』の403なんだけど、知ってる?」

安住「葉山ちゃん・・・それはヤバいよ。」

葉山「・・・」

安住「葉山ちゃん、昔に事件を起こした『△△△△△教』って知ってるだろ?」

葉山「あの新興宗教の『△△△△△教』?」

安住「そう。それそれ。その『△△△△△教』の渋谷支部だよ。」

葉山「そうなんだ。でも昔のことだろ?今でもヤバいの?」

安住「今、若い奴らを中心に信者が急増しているって話だ。特に事件を起こしたりは、してないが、若者たちの寄付で相当な資金を集めることに成功しているらしい。今、最も目を離せない団体だよ。」

 

安住と別れた葉山は、急いで「渋谷第五ビル」に向かった。

張込みをしていた調査員に報告をし、注意するように指示を出した。

 

葉山は依頼者の「黒沢 元」に電話をする。

 

黒沢「はい。黒沢です。」

葉山「お世話になっております。葉山です。」

黒沢「何かわかりましたか?」

葉山「はい。重要なことが判明しました。」

黒沢「何ですか?」

葉山「お電話では、ちょっと申し上げにくいので、お会いすることできますか?」

黒沢「わかりました。今から行きます。どこに行けばいいでしょうか?」

葉山「1時間後に、事務所に来て下さい。」

 

電話を切った葉山は、調査員に、張込みを継続するよう指示を出し、事務所へと急いだ。

 

 

1時間後、走ってきたのか、息切れをしながら黒沢が事務所に入ってきた。

 

葉山「今日の調査で判明したことがあります。」

黒沢「何ですか?」

葉山「丈二君ですが、新興宗教の「△△△△△教」渋谷支部に出入りしています。」

黒沢「あの「△△△△△教」ですか!?」

葉山「はい。」

 

黒沢は何かを察したかのように、

 

黒沢「・・・それで、金が要るのか・・・」

葉山「恐らく寄付金だと思います。私の知人に詳しい人間がいて、聞いたところ信者には毎月寄付金集めのノルマがあるそうです。集められなければ自腹を切ってでも寄付をするそうです。多く集める事ができれば、教団内で出世することができるとか・・・」

 

黒沢「・・・・・ありがとうございます。」

葉山「黒沢さん、今後どうしますか?もっと状況を探ることはできますが。」

黒沢「葉山さん、ありがとうございます・・・。一旦持ち帰って妻と相談してみたいと思います。」

 

 

黒沢は後日連絡すると言って帰って行った。

葉山は、張込みをしていた調査員に連絡を取り、調査を終了し、帰ってくるように伝えた。

 

葉山探偵社の調査も一旦は終了。

黒沢からの連絡を待つことになった。

 

2週間が経った頃、外は珍しく数メートル先が見えないほどの濃霧で、今日の浮気調査は無事に出来るのかと、調査員たちが作戦会議を行っていた。

 

そんな時、黒沢から葉山探偵社に連絡が入った。

黒沢からの連絡では、調査は終了との事。

 

黒沢は息子の丈二と話し合いを行い、かなり揉めたそうだ。

話し合いの結果、丈二は「△△△△△教」への出入りは辞めたが、“ひきこもり”に戻ってしまったらしい。

 

なんだか、今夜の濃霧のように、すっきりとしない状態で調査が終了したが、

仕方がないことだ。

 

葉山探偵社の調査員たちは、気持ちを入れ替えて、浮気調査の現場へと向かっていった。

葉山は、事務所の窓から、濃霧の中、現場に向かう調査員たちを見送っていた。

 

“新興宗教”と“ひきこもり”

 

自分の娘が黒沢丈二の立場だったら・・・。

親としていいアドバイスを言ってあげることができるか?

冷静に対応できるのか?

考えても答えはでない・・・。

 

 

終。

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