慰謝料

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電車の車内広告がリニューアルいたしました。

 

電車内で皆様にご覧いただける日を楽しみにしています。

 

 

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探偵小説 ケース5 「繰り返される浮気」


探偵小説 「繰り返される浮気」

 

 

「バンッ」

 

という音と共に、事務所のドアが突然開いた。

 

調査員たちは、全員、ドアの方向に目をやった。

 

そこには、一人の女性が立っていた。

 

 

 

 

 

女性「・・・・・・・」

 

調査員たち「・・・・・・!!!」

 

 

 

 

 

調査員たちには、その女性に見覚えがあった。

 

数年前に調査した案件の関係者。

 

 

 

そう、数年前にある女性からご主人の浮気調査の依頼を受け、調査した結果、

 

ご主人には愛人がいた。愛人とは半同棲のような生活を送っていたので、依頼者は離婚を決意し、ご主人から500万円の慰謝料を受け取り離婚、愛人からは300万円の慰謝料を受け取り、示談したのだった。

 

 

 

その300万円の慰藉料を支払った愛人が今、目の前に立っている。

 

 

 

探偵という仕事がら、逆恨みを買うことはあるが、事務所にお礼参りに来られたのは、

 

初めてだった。

 

対象者が来るならまだ理解できるが、愛人が来るなんて想定もしていない事だったので、

 

調査員たちは、完全に呆気に取られた状態だった。

 

しかし、油断している場合ではない。

 

調査員たちは、ふと我に返り、手を握り締め、腰を低くして構えた・・・。

 

 

 

女性「そんなに構えなくてもいいですよ。仕返しに来たわけではありませんので。相談に来ました。」

 

 

 

調査員「えっ???」

 

 

 

ソファに深く座り女性はゆっくりと話をはじめた。

 

 

 

女性「はじめまして。○○と申します。あなた達は私を見るのは初めてではないでしょうが、私はあなた方を見るのは初めてです。数年前にあなた方のおかげで、300万円の大金を出して男を引き取りました。その節はお世話になりました。」

 

 

 

調査員「・・・。それは、・・」

 

 

 

女性「わかっています。既婚者の方とお付き合いしていたわけですから、自業自得なのは、わかっています。その後、彼の離婚が成立した後、私たちは入籍しました。私が住んでいたマンションで、新婚生活をはじめ、最初の方は良かったのですが、だんだんとマンネリ化してきて、今では冷め切った夫婦になってしまいました。早いものです・・。今となっては、あんな男に大金を払ったことを、後悔しています。今では、恐らくですが、浮気されていると思います。」

 

 

 

調査員「ご自身が数年前にされていたことと同じ状況ですね・・・。」

 

 

 

女性「はい・・・。私も自分がした事が跳ね返ってきただけと、諦めようと思いましたが、なかなか諦めきれなくて、どうしたものかと思い、ふと数年前のことを思い出しました。彼の奥さんが雇った弁護士から見せられた生々しい調査報告書を。

 

あんな調査報告書がなければ、しらばっくれる事が出来たのに・・・。」

 

 

 

調査員「・・・・・」

 

 

 

女性「すみません・・・。私にそんな権利はないのかもしれませんが、私にも証拠という武器があれば、慰藉料を貰って、離婚できるのかなと・・・。」

 

 

 

調査員「・・・・・」

 

 

 

女性「私の主人の浮気調査。受けていただけませんでしょうか・・・。」

 

 

 

調査員「・・・・・」

 

 

 

女性「お願いします。私、人生をやり直したいんです。」

 

 

 

 

 

 

 

数日後の朝、調査員は、女性の自宅マンション周辺にいた。

 

いろいろと検討したが、依頼を受けることに決めた。

 

(以下、女性を依頼者と記す。)

 

 

 

今回の依頼者も、悩みを抱える一人の人間と割り切って判断し、役に立てるのであればと依頼を受けることに。

 

 

 

まずは、いつも通り予備調査から行う。

 

依頼者のご主人(ご主人を以下、対象者と記す。)の面取りから。

 

数年前に調査をしている対象者なので、そんなに変わっている事はないだろうが、

 

念のため、予備調査を行った。

 

 

 

朝、自宅マンションから出てきた対象者は数年前の彼と比べると、少しふっくらと

 

していて、髪形も短髪になっていた。

 

普段なら、顔を確認した時点で予備調査を終えるが、今回の面取りでは、対象者の視界に入らずに確認する事ができたので、調査員は対象者を尾行する。

 

 

 

対象者は、勤務先へと足早に歩く。

 

少しがに股で、靴底を地面にすりながら歩く癖は、依然と全く変わっていなかった。

 

勤務先も依然と変わらず、東京都中央区に所在する貿易会社。

 

 

 

 

 

予備調査を終えた調査員は、事務所に戻り、調査にあたる調査員たちと情報を共有する。

 

 

 

 

 

今回の浮気調査で、依頼者がなぜ対象者の浮気を疑ったかというと、

 

帰りが遅くなったからだという。

 

怪しいメールが見つかったとか、常に携帯電話を持ち歩くようになったとか、香水の匂いがするようになったとか、あきらかに浮気を疑う要素は一切ない。

 

ただ、帰りが遅くなっただけ。

 

 

 

しかし、依頼者は、対象者が浮気をしていると確信していた。

 

理由は「女の勘」だという。

 

この「女の勘」は結構当たるのでバカにできない。

 

 

 

 

 

調査方法としては、調査日を決定する判断材料がないので、月曜日から金曜日までの5日間、勤務先から自宅までを毎日調査することになった。

 

 

 

 

 

■浮気調査1日目(月曜日)

 

対象者の定時は18:00。

 

調査員は18:00から張込みを開始した。

 

18:20頃、対象者が勤務先より出てきた。

 

対象者は、勤務先周辺の立ち食い蕎麦屋に入って、「かき揚げそば」を注文、

 

あっというまに食べ終わり、勤務先へと戻って行った。

 

どうやら今日は残業らしい。

 

22:30頃、残業を終えた対象者は勤務先より出、

 

電車に揺られ、自宅マンションへと帰って行った。

 

 

 

 

 

■浮気調査2日目(火曜日)

 

18:00、調査員は昨日と同様、張込みを開始する。

 

20:00頃、対象者は会社の同僚と共に勤務先より出た。

 

同僚の性別は女性。恐らく部下だろうが、浮気相手の可能性もある。

 

2人は、勤務先より少し行った大通りでタクシーに乗車し、移動を始めた。

 

銀座にて下車した2人は、割烹料理店に入って行った。

 

調査員も時間をおいて、店内に潜入。

 

対象者たちは、店に入って左側の個室にいる。

 

調査員は、個室の出入口を監視できるカウンターに座った。

 

個室へと料理が運ばれる際に個室の中が少しうかがえる。

 

個室には、対象者と同僚の女性、他に男性が2名いる。

 

どうやら、取引先との会食のようだった。

 

店より出た調査員は、店周辺にて張込みを行い、4人が出てくるのを待った。

 

約2時間が経ったころ、4人は店から出てきた。

 

店先で挨拶を交わし、次々とタクシーに乗車していく。

 

対象者と同僚の女性が最後に残ったが、2人も挨拶を交わし、それぞれが電車で帰って行った。

 

浮気相手ではなかったようだ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

■浮気調査3日目(水曜日)

 

この日も調査員は18:00に張込みを開始する。

 

18:10頃、足早に勤務先より出てきた対象者は、電車に乗り込み自宅マンションとは、反対方向へと向かった。

 

2駅行ったところで下車し、駅周辺に所在するラーメン店に入った。

 

このラーメン店は、先日、テレビでも紹介され、今では行列のできる店となっている。

 

今日は、比較的すいていたので、待たずに入ることができた。

 

ラーメンを食べ終えた対象者は、また勤務先へと戻っていった。

 

その後、22:00頃に勤務先より出、自宅マンションへと帰っていった。

 

 

 

 

 

■浮気調査4日目(木曜日)

 

調査員のなかでは、対象者は浮気していないのではないか、と言い出す調査員も出てきたが、依頼者は必ず浮気をしていると断言する。

 

 

 

この日、調査員は「女の勘」の凄さを目の当たりにする事となる。

 

 

 

調査員は、いつも通り18:00から張込みを開始した。

 

18:05頃、対象者が足早に勤務先より出てきた。

 

大通りにてタクシーに乗車した対象者は、晴海通りを豊洲方面へと向かう。

 

タクシーは、豊洲に所在するマンションの前に停車した。

 

タクシーより下車した対象者は、マンションへと入っていく。

 

1階はオートロックシステムになっていて、対象者は、インターホンで703号室を呼び出す。

 

 

 

703号室「はーい」

 

 

 

対象者「俺だよ~」

 

 

 

703号室「お帰り~」

 

 

 

インターホンから女性の声が聞こえてくる。

 

マンション内に入った対象者は、703号室へと入って行った。

 

 

 

約5時間後の23:00過ぎ、対象者は703号室より出、自宅マンションへと帰って行った。

 

調査員は、この事をすぐに電話で依頼者に報告する。

 

浮気調査4日目で、浮気の可能性が高い情報や証拠を入手する事ができたので、

 

5日目の調査を中止し、依頼者と作戦会議に入る。

 

 

 

 

 

翌日、早速、事務所にやってきた依頼者は、ソファに深く座り、足を組み、

 

自慢げに話をはじめた。

 

 

 

依頼者「ね!やっぱり、私の勘が正しかったのよ。みなさん、ご苦労様でした。」

 

 

 

調査員「・・・・・」

 

 

 

調査員の顔をみて、依頼者は姿勢を正し、話を続けた。

 

 

 

依頼者「冗談ですよ~。これから、どうすればいいんでしょうか?」

 

 

 

調査員「まずは、女性の素行調査をおすすめいたします。戦う相手になりますので、情報は出来るだけ持っておくことが、賢明だと考えます。」

 

 

 

依頼者「私の時も同じことをしたの?」

 

 

 

調査員「はい。徹底的に調べ上げました。」

 

 

 

依頼者「なるほどね。全く抵抗できなかったわけだ・・・。では、同じようにお願いします。」

 

 

 

調査員「かしこまりました。」

 

 

 

 

 

 

 

翌日以降、調査員は、浮気相手の調査を開始し、情報を入手した。

 

彼女は、銀座のホステスで、月・火・水・金の週4日、お店に出勤する。

 

お店では結構人気があり、毎月の売り上げ・指名本数は上位に位置している。

 

おおよその収入は、想定できるので、慰藉料の請求額を算出しやすいだろう。

 

対象者とは1年ほど前に、お店で知合ったが、現在では一切お店では会わずに、

 

彼女の自宅マンションで密会している状態。

 

 

 

調査員は、不貞の証拠として、毎週木曜日に調査を行い、彼女の自宅に行く対象者の姿をとらえる。

 

この証拠を4週連続で入手する事により、裁判所にも不貞があったと推認される証拠となる。

 

 

 

また、依頼者から土曜日と日曜日の対象者の予定を教えてもらい、怪しいと思われる

 

日曜日に調査を行った。

 

 

 

予定では、車で取引先とゴルフらしい。

 

しかし、行き先はゴルフ場ではなく、浮気相手のマンション。

 

マンション前で、浮気相手と合流し、東京から近い温泉で有名な街へ向かう。

 

 

 

2人は、とある老舗旅館に入り、部屋を予約していたみたいで、「雅(みやび)」という名の部屋に入って行った。

 

 

 

宿泊者名簿には嘘の氏名を記入、女性の氏名の横には「妻」と記載があった。

 

 

 

「雅(みやび)」は、露天風呂が付いている客室で、この日、21時まで、2人は部屋から出てこなかった。

 

 

 

21:00、老舗旅館から出た2人は、浮気相手のマンションに立ち寄り、挨拶を交わし、別れたあと、対象者は自宅マンションへと帰って行った。

 

 

 

 

 

後日、依頼者に聞くと、この日持って帰ってきたゴルフウェアは汗臭かったらしい・・・。

 

対象者もアリバイ工作に必死のようだ。

 

 

 

 

 

 

 

浮気の証拠は十分に揃った。

 

あとは弁護士と打ち合わせをし、戦略を練る。

 

これも、探偵の仕事である。

 

依頼者、弁護士、探偵が意見を出し合い、依頼者の求める結果をどうやって導き出すか。意見交換を行うのである。

 

戦略が決まり、今回の調査はひとまず終了である。

 

 

 

 

 

 

 

数ヶ月後、依頼者から電話で連絡があり、

 

対象者からは、400万円、浮気相手の女性からは150万円の合計550万円の慰藉料の振り込みがあったらしい・・・。

 

 

 

依頼者「なんだか、儲かっちゃったわ。ありがとうね(笑)」

 

 

 

と最後に一言・・・。

 

 

 

最後の依頼者の言葉が、調査員の耳の奥で何度も聞こえてくるようだった・・・。

 

 

 

 

 

数年後、

 

「バンッ」

 

という音と共に、事務所のドアが突然開いた。

 

調査員たちは、全員、ドアの方向に目をやった。

 

そこには、一人の女性が立っていた。

 

女性「・・・・・・・」

 

調査員たち「・・・・・・!!!」

 

 

 

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ポアロちゃんの相談室 #7


外国人の旦那と離婚したい

 

poaro

 

 

 

 

 

 

(ポアロちゃん)

今回の相談者はアメリカで結婚した女性の方。

 

相談者 「今、彼はアメリカにて別居状態なの。

おそらく、彼、アメリカで浮気してるし、もう別れたいのよ」

 

ポアロ

「彼が住んでるのが、アメリカなんでしょ。

それなら、アメリカで離婚しないといけないよ。

日本は、協議離婚が認められているが、

欧米諸国では、ほとんど認められていない。

ちなみに、協議離婚を認めている国は、

韓国,中国,台湾,タイ,スウェーデン,ノルウェー,デンマーク

だけだよ。

アメリカは、州によって法律が違うけど、調停離婚、審判離婚、裁判離婚

のどれか、行わないといけないな」

 

相談者 「そうなのね。

ただ、相手の女性に慰謝料を請求したいの。

このままじゃ、夜もろくに寝れないのよ」

 

ポアロ

「それは、難しいね。

相手がアメリカ在住である以上、アメリカの法律が適用される。

アメリカで不貞行為を裁く法律を、

Alienation of Affectionsといわれてるんだけど、

ほとんどの州では認められていない。

現在、認められてるのは、

ハワイ 、 イリノイ州、 ノースカロライナ州 、 ミシシッピ州、

ニューメキシコ州 、 サウスダコタ州 、ユタ州ぐらいだよ。

欧米各国では、不貞行為の相手方に慰謝料請求は、ほとんど認められていないんだ。

相手からは取れないけど、旦那からは取れるよ。」

 

相談者「じゃあ、アメリカで裁判行って、

いい弁護士つけて、彼の財産ガッポリ取ってくるわ」

 

 

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ポアロちゃんの相談室#6


婚約破棄した彼女と

その浮気相手に慰謝料請求したい

 

 

poaro

 

 

 

 

 

 

(ポアロちゃん)

 

 

今回の相談者は男性の方。

 

相談者「1年ほど交際して、結婚の約束をし、婚約指輪も渡し、結納金も渡し、

結婚式場の申し込み費用も払ったんですけど、

同居して3カ月で彼女が出ていって・・・

しかも、彼女、会社の同僚(男)の家に通っているみたいなんです」

 

ポアロ

 

「不当に破棄された婚約は不法行為で債務不履行だから、

損害賠償請求と慰謝料請求も可能だよ。

婚約期間はどのくらい?」

 

相談者「3カ月ぐらいです」

 

ポアロ

「婚約期間が短いと、彼女に請求できる慰謝料は100万~150万ぐらいかな。

損害賠償請求として指輪代、結納金、結婚式場の申し込み費用、

その他の結婚に係る費用は全て請求できるよ」

 

相談者「彼女の浮気相手にも慰謝料を請求したいです」

 

ポアロ

「浮気相手に対しての慰謝料は判例では、30万ぐらいだよ。

婚約破棄の責任は婚約者の女性にあり、男性自身の責任は少ないという

判例が出ているんだ。ここが、「結婚してる」とこと一番の相違点かな」

 

相談者「もちろん証拠は必要ですよね?」

 

ポアロ

「そうだね。婚約破棄に関して、

相手に100%非があることを証明しないと、

慰謝料の額が下がってしまうよ」

 

相談者「そうですよね。

本当にもう急な事なので、頭の中が真っ白です。」

 

ポアロ

「気持ちはわかるよ。

浮気されていることを知ったら、冷静でいられることは少ないよ。

まだ、結婚する前に気付けて良かったと、前向きに考えるべきだよ。

子供が生まれて、家庭が出来てから、相手の浮気を知って別れるとなると、

もっと悩むよ。子供のこともあるしね。

それに、子供が実際に自分の子でない可能性も出てくる。

結婚する前の相手の信用調査(行動調査)は、

結婚後の生活を考えたら必要だよ」

 

相談者「そうですね。そう考えると、気持ちも楽になります。

がんばって、新しい相手を見つけます。」

 

 

 

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ポアロちゃん相談室#5


夫の浮気相手から慰謝料を取りたい

 

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(ポアロちゃん)

 

相談者「夫がもう3年以上愛人と不倫関係をしています。

なんとか、愛人から慰謝料を取りたいんです。」

 

ポアロ

 

「まずは、不貞の証拠だね。

肉体関係が継続して行われていた証拠を取らなければいけない。」

 

相談者「メールがあります。」

 

ポアロ

 

「メールには、肉体関係を示唆する文面がある?」

 

相談者「若干、あります。」

 

ポアロ

「それなら、メールでも慰謝料を取れるよ。

それだけで心配ならホテルの出入りなどの証拠を取ることをすすめる。

内容が弱い場合、そのメールで夫か愛人が肉体関係を認めれば、

慰謝料を請求通りに取れるけど、認めなかった場合、

減額や最悪、慰謝料を取れないことも有り得るよ。」

 

相談者「そうですか、慰謝料ってどれくらい取れますか?」

 

ポアロ

「通常は200万前後が相場かな。

離婚をする、しない、によっても金額は異なるし、

配偶者が交際に積極的だった場合などは、減額される可能性はあるよ。」

 

相談者「裁判した場合ですか?」

 

ポアロ

「そうだね、裁判になると、慰謝料の額はいろんな理由により、

減額される可能性はある。

だから、最初の慰謝料請求額は500万前後を請求するべきだよ。

相手に地位や名誉がある場合、示談交渉で払う場合もあるしね。」

 

相談者「裁判までいかないときも、あるんですね?」

 

ポアロ

証拠さえ確実に揃っていれば、行かない場合もあるよ。

そっちの方が貴女にとってもいいよ。

裁判まで行くと長くなるし、心理的・体力的にも負担が大きい。

話合いで決着つけた方がいいよ。」

 

相談者「まずは、どうすればいいですか?」

 

ポアロ

「まずは、証拠。

証拠をとったら、慰謝料請求。

まずは、はがきでもいい。相手が応じない場合は、内容証明を送る。

もちろん、いきなり内容証明でもいい。

この段階で、いきなり相手を訪ねて、和解契約書を書かせるのもいい。」

 

相談者「和解契約者?」

 

ポアロ

「そう、愛人が犯した不法行為に対し、示談金(慰謝料)を払い、

今後はお互いに債権債務はないこと記すんだ。

この、いきなり突撃は効果が高い。

相手に考える暇を与えず、こちらのいい値で示談をまとめてしまうんだ。

ただ、ここであまり高い値を慰謝料に設定してしまうと、

後々の、裁判で取り消されてしまうんだ。」

 

相談者「そうなんですか?」

 

ポアロ

「1000万払うと書いて、相手に署名捺印してもらっても、

これは、心理留保っていって民法の規定にあり、

意思の不存在(意思の欠缺)の一種とされ無効となるんだよ。

相手に考える暇を与えない、というのがこれにあたるんだ。

だからといって、全てが無効になるわけでもなく、

慰謝料の相場の3倍以内なら、認められる判例が出ているんだ。」

 

相談者「5~600万ぐらいですね」

 

ポアロ

 

「そうだね。

これで折り合いがつかなければ、調停、裁判になるって、流れだよ。」

 

相談者「わかりました。今日はありがとうございました。」

 

 

 

 

ポアロちゃんの相談室#4


別居中の夫から慰謝料を取りたい

 

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(ポアロちゃん)

 

相談者 「別居を初めて、もう直ぐ3年が経つんだけど、

女がいると思うから慰謝料請求したいの」

 

ポアロ

 

「それなら、証拠が必要だね。別居の原因は?」

 

相談者 「勝手に出て行ったのよ。それに3年経つと、不法行為の時効でしょう?

慰謝料請求するなら早くしないと思って・・・」

 

ポアロ

「時効については大丈夫だよ。不法行為の相手を知ったときから3年だし、

損害を受けた時から3年、不貞行為の慰謝料は、

この損害が発生したときは、離婚時という、判例だよ」

 

相談者「なら焦る必要はないのかな・・」

 

ポアロ

「そうでもないよ。

3年ぐらい経つと「婚姻関係が破綻」していると裁判で認められやすくなる。

もし仮に、今すぐに、相手(夫)から、離婚請求されたら認められる可能性は高いよ」

 

相談者「そうなの???」

 

ポアロ

「今は、夫が浮気している証拠が何ひとつ無いからね。

現状は、有責配偶者にならないね」

 

相談者「有責配偶者?」

 

ポアロ

「不貞を行った配偶者のことだよ。自ら婚姻を破綻させておいて、

離婚を請求するなんて信義則に反して許されないんだよ。

だから、今のうち不貞の証拠を取っといたほうがいいよ」

 

相談者「逆にのんびりしてる場合じゃないのね」

 

ポアロ

「そうだよ、離婚をするにせよ、しないにせよ、

放置してることが、一番危険だよ。

ことが(離婚請求されてから)起こってから、

証拠を取る為、探偵に依頼すると大変だよ。

相手も警戒するし、その間だけ会わないかもしれない

それに・・

 

相談者「それに?」

 

ポアロ

「3年以上経つと、相手は既に婚姻関係は破綻してたと、言い出しかねない。

そうすると、裁判になった場合は、夫から慰謝料は取れるけど、

浮気相手からは、慰謝料を取れるかどうか難しくなるよ。

だから、女がいると思うなら、

別居して2年目ぐらいで浮気調査をするべきだったよ。

ただ、まだ3年経ってないからね、大丈夫だと思うよ。

後は、離婚するかどうかで女から取れるかどうかは、変わって来るよ」

 

相談者「離婚しなかったら?」

 

ポアロ

「まあ、取れて50万~150万ぐらいだね」

 

相談者「そうですか。とりあえずは、浮気の証拠だけでも取っときます。」

 

 

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ポアロちゃんの相談室#1



 

探偵ポアロちゃんが相談者の悩みに答えます。

 

浮気してるかもしれない旦那の携帯に行動監視ツールを入れたい。

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(探偵ポアロちゃん)

 本日の相談者は、女性の方。

この女性、旦那の行動が気になって仕方ないらしい。

相談者「ポアロちゃん、今、スマホに行動監視ツールがあるでしょ?

これを、うちの旦那のスマホに入れて、行動を見てみようと思うんだけどどう思う?」

ポアロ

 

「それは、あまり賛成できないよ。罰則は厳しくないけど、犯罪行為だよ。

不正指令電磁的記録の作成罪、提供罪、供用罪、取得罪、保管罪(刑法一六八条の二、一六八条の三)にあたるんだ。」

相談者「え、そうなの?」

ポアロ「犯罪行為だよ。夫婦でも勝手にスマホを見たら、プライバシーの侵害にあたるしね。

それにばれたとき、旦那が浮気していなかったら、逆に離婚原因になって、相手から離婚請求されても文句は言えなくなるよ。」

相談者「簡単に浮気の証拠が掴めると思ったんだけど・・・」

ポアロ「浮気の証拠にもいろいろあるよ。ただ浮気の証拠を掴みたいなら、GPSで行動を監視して、怪しい行動のときにその場に乗り込んで、旦那の浮気の現場を抑えればいいが、相手(浮気相手も含む)に対して慰謝料請求するならまた別だよ。」

相談者「どういうこと?」

ポアロ「慰謝料を請求するなら、それなりの証拠が必要になるよ。携帯監視ツールは刑法に引っかかるけど、民事では有効な証拠として採用されるよ。

ただ、GPSでホテルに居ることがわかっても、キッチリと(浮気相手と一緒の)ホテルの出入りの証拠が無いと慰謝料を取れないよ。

状況証拠では慰謝料は取れないんだ。(取れたとしても金額的に浮気の証拠が有るときの1/3ぐらい)相手が認めれば別だけどね。

それに、民法で定められている、浮気の定義(不貞行為)は継続した肉体関係が必要なんだ

数回、明らかに肉体関係があったという証拠が必要ということ。

逆に考えると、「一度の浮気は許しなさいよ」ということ。」

相談者「え、一度でも許せないよ。」

ポアロ「そうなんだけどね、法律上は一度の浮気じゃ離婚は認められないんだ。結果的に慰謝料も取れないんだよ。

だから、慰謝料を取りたいなら、浮気の証拠が複数回必要なんだよ。」

相談者 「ポアロちゃん、ありがとう。うちの旦那はまだ浮気しているかわからないから、しばらく様子見てみるわ。」

ポアロ「そうだね。それがいいよ。何かあればチカラになるよ」

 

 

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