Monthly Archives: 6月 2014

足立区で探偵・浮気調査ならhy東京探偵事務所


◆足立区

東京23区内の北東に位置する23区内トップレベルの人口と、面積を有しており、

北千住、竹ノ塚等の歓楽街も栄えています。

特に北千住はJR東日本、東京メトロ、東武鉄道、つくばエクスプレスの4社、5路線が

乗り入れており、東京北東部の主要なターミナル駅となっています。

また区内随一の繁華街でもあります。

 

足立区で浮気調査を依頼する場合に、気を付けて頂きたい事が

以下の「探偵社選びに失敗しない5項目」です。

 

◆浮気調査

足立区で探偵をお探しの皆様。

初めまして。

この度は、hy東京探偵事務所のホームページをご覧いただきまして、

誠にありがとうございます。

弊社では、浮気調査をお考えの皆様にとって、最も大切な事は

探偵社選びだと考えております。

 

「探偵社選びに失敗しない5項目」

是非一度、目を通して下さい。

 

◆相談無料・秘密厳守

 

まずは、お気軽にご相談ください。

ご相談が無料な事はもちろんのこと、

相談内容に関しましても、守秘義務教育を徹底して行っておりますので、お客様の秘密が漏れる事は一切ございません。

 

安心して、ご相談ください。

皆様からのご連絡お待ち致しております。

 

hy東京探偵事務所 一同

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株式会社J.P.A.(Japan Progress Agency)

hy東京探偵事務所 池袋オフィス

所在地 : 東京都豊島区池袋2-49-13 杉山ビル2階

TEL : 03-6802-8160

探偵業届出証明書番号 : 東京都公安委員会 第30130308号

開始届出証明書番号  : 東京都公安委員会 第30110315号

 

J.P.Aグループ

町田オフィス

所在地 : 東京都町田市原町田2-7-6-306

TEL : 042-732-3534

FAX : 042-732-3263

MAIL : machida@hytokyo.jp

探偵業届出番号:東京都公安委員会 第30110313号

 

横浜オフィス

所在地 : 神奈川県横浜市戸塚区南舞岡1-24-21

TEL : 045-827-3890

FAX : 045-827-3894

MAIL : yokohama@hy-tokyo.jp

探偵業届出番号:神奈川県公安委員会 第45130061号
探偵業開始番号:神奈川県公安委員会 第45120105号

 

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情報源、明かすくらいなら刑務所へ



 

アメリカ司法省からの開示請求

 

「開示に応じるぐらいなら、刑務所へ行く」と公言しているのは、

ニューヨークタイムズの記者で、ピュリッツァー賞、

受賞者のジェイムズ・ライデン記者(59)だ。

ライデン記者は、2005年当時、ブッシュ政権下で、

米国安全保障局(NSA)による令状なしの通信傍受を暴く記事を書き、

ピュリッツァー賞を受賞した。

 

一審で勝訴も最高裁で敗訴

 

証言を求められたのは、

CIAの元職員が情報漏洩しスパイ罪で起訴された裁判だ。

この情報を受け渡した相手が、ライゼン記者だと司法当局は睨んでいる。

ライゼン記者は

「情報源を明かすことはできないと」証言を拒否。

召喚状の無効を求め提訴をするも、

最高裁で敗訴。

最高裁は、1972年、情報源秘匿を認めない判断をしており、

判例を覆すことができなかった。

 

「引き続き戦っていく」

 

確定判決を受けたが、

ライゼン記者は証言拒否の姿勢を貫いている。

 

 

 

 

J.P.Aグループ

池袋オフィス

●TEL:03-6802-8160
●FAX:03-6802-8161
●MAIL:info@hytokyo.co.jp
●所在地:〒171-0014 東京都豊島区池袋2-49-13杉山ビル2F
JR「池袋駅」北口より徒歩3分
●代表:原田 秀樹
●探偵業届出番号:東京都公安委員会 第30130308号
●探偵業開始番号:東京都公安委員会 第30110315号

町田オフィス

●TEL:042-732-3534
●FAX:042-732-3263
●MAIL:machida@hytokyo.jp
●所在地:〒194-0013 東京都町田市原町田2-7-6-306
JR「町田駅」ターミナル口より徒歩5分
●代表:黒木 健太郎
●探偵業届出番号:東京都公安委員会 第30110313号

横浜オフィス

●TEL:045-827-3890
●FAX:045-827-3894
●MAIL:yokohama@hy-tokyo.jp
●所在地:〒244-0814 神奈川県横浜市戸塚区南舞岡1-24-21
●代表:山﨑 直希
●探偵業届出番号:神奈川県公安委員会 第45130061号
●探偵業開始番号:神奈川県公安委員会 第45120105号

 

 

 

 

 

 

無罪となった死刑囚


日本で初の死刑囚再審で無罪

 

日本で初の死刑囚再審で無罪となった人物は免田栄さん(88歳)

事件は1948年、人吉市で起きた。

祈祷師夫妻が殺害され、娘2人(14歳と12歳)が重傷を負わされ、現金が盗まれた。

警察は別件で免田さんを逮捕し、

その後、拷問に近い取り調べで自白を強要した。

裁判で無罪を主張をするも、1952年死刑判決が確定した。

再審請求を5度行い、6度目でようやく認められ、無罪を勝ち取った。

1983年7月15日、発生から34年6か月後、

死刑囚に対しては日本で初となる再審無罪判決が言い渡された。

不当に拘束された期間は、31年7カ月も昇った。

拘禁日数12,559日に対して免田さんに9,071万2,800円の補償金が支払われた。

 

権利の回復

免田さんは死刑囚として、拘束されていたため、

年金の加入の手続きが出来ず(年金制度は1961年開始)

社会復帰後も、年金受給をされていなかった。

これに対し、日本弁護士会は、厚生労働省に対し、

「死刑囚だった免田さんに獄中で年金制度の説明を受けた覚えはなく、

冤罪によって年金制度の加入を不当に奪われた」と訴えた。

この議論は国会にまで及んだ。

加入機会が奪われ、その後受給している例は、

北朝鮮による拉致被害者や日本に帰国した中国残留孤児のケースがある。

免田さんについて民主党は当初、拉致被害者と同様の扱いを主張したが、

「無罪判決後に刑事補償を受けている」と自民党が主張。

各党の協議の結果、免田さんが本来納付すべきだった保険料を納めれば、

65歳から現在までの年金相当分を国から一括支給、

その上で今後の年金を支給することで折り合った。

免田さんの保険料は約200万円、

特別給付金は約1700万円となり、金額の不利益はない。

こうして、免田さんの国民としての権利が回復された。

 

日本の刑事裁判の無罪率は0.046%

これは、地裁での数字だが、刑事起訴された場合はほぼ有罪である。

(不認の場合は2~3%)

日本の警察が優秀なのか、

裁判所に冤罪を見抜く目がないのかは、わからない。

 

 

 

 

 

 

 

J.P.Aグループ

池袋オフィス

●TEL:03-6802-8160
●FAX:03-6802-8161
●MAIL:info@hytokyo.co.jp
●所在地:〒171-0014 東京都豊島区池袋2-49-13杉山ビル2F
JR「池袋駅」北口より徒歩3分
●代表:原田 秀樹
●探偵業届出番号:東京都公安委員会 第30130308号
●探偵業開始番号:東京都公安委員会 第30110315号

町田オフィス

●TEL:042-732-3534
●FAX:042-732-3263
●MAIL:machida@hytokyo.jp
●所在地:〒194-0013 東京都町田市原町田2-7-6-306
JR「町田駅」ターミナル口より徒歩5分
●代表:黒木 健太郎
●探偵業届出番号:東京都公安委員会 第30110313号

横浜オフィス

●TEL:045-827-3890
●FAX:045-827-3894
●MAIL:yokohama@hy-tokyo.jp
●所在地:〒244-0814 神奈川県横浜市戸塚区南舞岡1-24-21
●代表:山﨑 直希
●探偵業届出番号:神奈川県公安委員会 第45130061号
●探偵業開始番号:神奈川県公安委員会 第45120105号

 

 

 

 

 

hy東京探偵事務所 西武鉄道「池袋駅」ホーム広告看板リニューアル


hy東京探偵事務所 池袋駅看板

 

広告看板の中には、線路に物を落とした際に使用する、マジックハンドが入っています。

線路に物を落とした時は、駅員さんに声をかけてください。

よろしくお願いします。

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hy東京探偵事務所 池袋オフィス

東京都豊島区池2-49-13 杉山ビル2階

03-6802-8160

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探偵小説 ケース4「結婚記念日」


探偵小説 ケース4「結婚記念日」

 

まだ少し肌寒い4月の初旬、探偵事務所の調査員たちは、桜の木の下でお花見を楽しんでいた。

 

ビニールシートの上の並べられたご馳走とお客様から頂いたお菓子類をいただきながら、暖かいお茶をすすっていた。

探偵事務所のお花見に、お酒は出ない。

急な調査が入っても、対応できるようにしておかなければならないからである。

 

とその時、いつものように調査員の携帯電話が鳴った。

 

電話の相手は、30代女性。

相談内容は、ご主人の浮気調査である。

事務所に来ていただく日時を決め、電話を切った調査員はビニールシートに寝ころびながら、ひらひらと散る桜の花びらを眺めていた。

 

2日後、相談者は事務所にやってきた。

桜色のスプリングコートを着た女性は、緊張した面持ちで、とても上手にとは言えないが、言葉を選びながら丁寧に説明をしてくれた。

 

「結婚して5年、私たちにまだ子供はいません。毎年、結婚記念日になると夫と一緒に旅行に行っていました。

海外・国内問わず、毎年お正月ごろに、今年は何処に行く?と話合って決めていました。

今年は夫の運転する車で、広島にでも行こう!なんて言っていたので、つい最近までその予定でいたのですが、先日、夫が今年の旅行は無理になったと言ってきたのです。

理由を聞くとゴールデンウィーク中だが仕事で、5月4日から6日まで、上司と出張しなくちゃいけなくなった。

しかも自家用車で広島まで。あっすみません!結婚記念日は5月5日で、夫の誕生日でもあります。

どうやら会社で広島に支店を出す計画があり、その担当者に上司と夫が選ばれたそうです。

しかも、通常業務が忙しいので、休日を利用しての出張になった。という訳です。

楽しみにしていたけど、仕事なら仕方ないと思って諦めました。しかし先日、気になることがありまして・・・。

夫がお風呂に入っている間に、私は食卓の上を片付けていました。すると食卓に置かれた、夫のスマートフォンにLINEが入ったのです。

あっLINEって知っていますか?すみません。見るつもりはなかったのですが、画面に表示されていたので、視界に入っただけです・・・。

一瞬しか見えなかったのですが、“広島・・・・”と表示されていたように見えました。もちろんそれ以上は見ていませんし、夫に聞いてもいません。

上司とLINEでやり取りしているとは思えませんので・・・。気になって・・これって浮気でしょうか?」

 

調査員は、変に考え込むより、安心を買う意味でも調査をすすめた。

 

「当日、ご主人が車で出かけ、上司と合流すれば、仕事なのだから、そこで調査を終了。

女性と合流すれば、調査を続け、証拠を押さえる。」

 

と提案したところ、お願いしますと契約を済まし帰って行った。

 

(以下、相談者を依頼者と記す。)

(以下、依頼者のご主人を対象者と記す。)

 

調査方法は、車2台、調査員3名で行う。

依頼者から預かった対象者の写真はフォトブック。

普段、写真を撮らない依頼者と対象者だが、毎年の結婚記念日の旅行の時だけは、写真をたくさん撮ってフォトブックにしているそうだ。

その中でも最新版?の昨年のフォトブックを1冊預かった。フォトブックの中には、仲の良い楽しそうな2人の姿がある。調査員たちは羨ましそうにフォトブックを眺めていた。

 

調査日まで、まだ日があるので調査員は予備調査を行う。

 

 

予備調査の内容は、

・対象者本人を実際に見ること

・対象者の車の確認

・対象者自宅周辺で張り込み場所をピックアップすること

・駐車場周辺で張り込み場所をピックアップすること

 

 

予備調査は朝の出勤時間に行い、調査員は難なく対象者の姿を確認、フォトブックの中の彼よりは若干太り気味。

 

車は付近の駐車場に止めてあり、こちらも確認済み。

 

対象者が契約している駐車場付近にはコインパーキングが2ヶ所あり、コインパーキングに調査車両を駐車し、張り込みが可能。

 

 

予備調査を終えた調査員、あとは、5月4日を待つのみ…

 

 

5月4日 調査当日

 

調査当日の朝、調査員たちは、準備に大忙しであった。昨晩に別件の調査を終えたばかりで、まだ体力が回復していないにも関わらず、ひょっとすると2泊3日の広島出張になるからである。荷物を車に積み込み、2台の調査車両は対象者の自宅へ向かった。

依頼者の話では、午前10時頃に出るとのこと。

 

調査員たちは、午前9時に現場に到着、コインパーキングに車を止め、対象者の車を見張る。調査員1名は、対象者自宅マンション周辺にて張り込む。

 

午前9時55分、予定通り対象者がマンションから出てきた。

 

 

マンション周辺にて張り込みをしていた調査員から、車両部隊に連絡が入る。

車両部隊は、コインパーキングの清算を終え、いつでも出動できる状態で待機する。

 

対象者は車に乗り込むと、カーナビに住所らしきものを打ち込み移動を開始した。

調査員たちも、後に続く。

 

対象者は40分ほど移動したところで、とあるマンションの前に停車した。

 

調査員たちは、じっとカメラを構える。

 

このマンションから出てくるのは、上司なのか女性なのか?

上司であれば、調査終了。

女性であれば、広島出張。

 

5分程して、一人の人物が出てきた。

 

マンションから出てきた人物。

それは女性。

 

この瞬間、調査員たちの広島行きが決定した。

 

その女性は、車のトランクに荷物を積み込み、助手席に乗り込んだ。

 

早速、依頼者に電話で報告、依頼者はがっかりした様子で、よろしくお願いしますと調査員に言った。

 

女性を乗せた対象者の車と調査員たちは、一路広島県へ向かう。

 

道中、調査員は、女性がトランクに荷物を積む際に、顔の撮影に成功していたので、

その撮影した女性の顔画像を依頼者にメールで送信した。

すると、受信したであろうと同時に依頼者から電話が鳴った。

 

調査員「画像届きましたでしょうか?」

依頼者「・・・」

調査員「もしもし?」

依頼者「・・・・・」

 

どうやら電話口で泣いているようだった。

 

調査員「大丈夫ですか?」

依頼者「はい・・大丈夫です。」

調査員「辛いでしょうが、気をしっかりと持ってください。」

依頼者「ありがとうございます。実は・・・」

調査員「はい、どうかしましたか?」

依頼者「この女性、私の友人のK子です。」

調査員「・・・!?」

依頼者「私、どうしたらいいでしょうか?」

調査員「今は、まず冷静になってください。今後どうするかは、調査終了後に一緒に考えましょう。しっかりと証拠を撮ってきますので、今はあまり考えずに・・・」

 

自分の旦那の浮気相手が仲の良い友人K子だった・・・。

調査員は、この事実を他の調査員たちに伝え、何があっても証拠を押さえると誓いあった。

 

広島県までの道のりは、約800キロメートル、時間にして約10時間。

途中、何度かパーキングエリアに立ち寄るが、食事とトイレを済ませるだけ。

 

午前11頃に出発した一行は、午後9時には広島県にいた。

 

午後9時30分、対象者とK子は、「広島駅」周辺に所在するホテルにチェックイン。

701号室に入っていった。

 

調査員たちも、すぐさま2人と同じホテルで宿泊の手続き、

運命なのか、2人の入った部屋701号室の隣の部屋702号室と

701号室の向かいの部屋715号室が空いていたので、調査員たちは、この2部屋に宿泊する。

 

対象者とK子が宿泊している部屋の向かいの部屋715号室には、カメラを仕掛ける。

ドアに付いているドアスコープをはずし、ドアスコープタイプのカメラを設置する。

このカメラをテレビと接続することで、テレビ画面で701号室のドアが常に監視することが可能になる。

もちろん録画も可能。

 

702号室は調査員の仮眠部屋として使用する。

壁が薄いホテルだと隣の2人の会話内容を録音することが可能だが、このホテルでは2人の声が微かに聞こえてくる程度で、録音は不可能だった。

 

調査員たちはそれぞれの持ち場につく。

1名は705号室でテレビ画面を見ながら監視。

1名はホテルの駐車場にて、車の中で仮眠。

1名は702号室にて、2人の声を微かに聞きながら仮眠。

 

 

午後11時、服を着替えた対象者とK子が部屋から出てきた。

715号室で監視していた調査員から他の調査員たちに連絡が入る。

 

715号室で監視していた調査員が対象者とK子と同じエレベーターで下に降り、

702号室で仮眠していた調査員は、別のエレベーターで下に降りる。

車で待機していた調査員は、臨機応変に対応できるように準備する。

 

ホテルより出た対象者とK子は、徒歩で移動。

近くの商店街に所在する広島焼きのお店に入った。

 

調査員たちは、店の外で待機。

あたりはソースの焦げた何とも言えない匂いが漂っていて、お腹を空かせた調査員たちには、たまらない匂いだった。

 

1時間ほどで、対象者とK子は店より出て、ホテルへと足早に戻っていった。

 

ホテルに入る瞬間、エレベーターに乗る瞬間を撮影した調査員は、

対象者とK子が部屋に入るまで1階のロビーで待っていた。

 

本来なら部屋に入る瞬間の撮影が一番重要なので、同じエレベーターに乗り、部屋に入る瞬間を撮影しなければならないが、今回は705号室に設置してあるドアスコープカメラが撮影をしてくれている。力強い味方だ。

 

この後、調査員たちは1時間半のサイクルで持ち場を交代しながら仮眠を取る。

 

 

5月5日 (依頼者と対象者の結婚記念日 及び 対象者の誕生日)

 

この日、朝8時に部屋から出てきた対象者とK子はホテルにて朝食を採った。

ホテルの朝食は、ビュッフェ方式で2人は、サラダやスープ、焼きたてのオムレツなどをお皿に盛りつけテーブルに着いた。

 

すると、K子が珈琲カップを片手に、

「誕生日おめでとう!」

と言い、対象者と珈琲カップで乾杯をした。

 

この瞬間もバッチリ撮影済み。

ベストショットが撮影できたこともあり、調査員たちは、一旦カメラを置き、ここぞとばかりにひたすら食べ続けた。

 

 

朝食後、部屋に戻った2人は、再度眠りについたのか、すぐには出てこず、午後1時になってようやく部屋から出てきた。

 

ホテルから出た2人は車に乗り込み、移動を開始する。

車は南西方向に向かっているので、調査員は、地図を広げ、行き先を予測する。

 

この先、南西方向にあるのは・・・日本三景のひとつ宮島

 

予想通り、1時間ほど走ると宮島へと運んでくれるフェリー乗り場に到着、ゴールデンウィークということもあり、とても混雑していたが、対象者たちはフェリー乗り場で1時間ほど待機し、フェリーに乗船した。

フェリーの上では、対象者とK子は手をつないだり、腕を組んだりと、まるで新婚夫婦のように振る舞っていた。

調査員は、船酔いを我慢しながら撮影に力を入れる。フェリーみたいな大きな船なのに船酔いをするほど、船は苦手だった。

 

宮島についた2人はどこかに立ち寄ることもなく世界遺産の厳島神社へ向かった。

厳島神社に着いた対象者とK子は、ゆっくりと観光を楽しみ、お揃いのお守りを購入した。もちろん調査員もお揃いのお守りを購入した。

このお守りは、要望があれば依頼者に渡す為である。

 

観光を終えた対象者とK子は、往路を戻り、昨晩宿泊したホテルに戻った。

ホテルに戻った2人は、数分後部屋より出、徒歩で移動を開始する。

 

2人が向かった先は、夜景の見えるお洒落なレストラン。

どうやらK子が予約をしていたようで、K子が受付の人と話をして、2人は店内に案内されていった。

 

調査員は1名を現場に残し、2名は一旦ホテルへ戻りスーツに着替え、再度、レストランへ向かう。

スーツに着替えた調査員2名で、レストランに入り、できるだけ対象者とK子に近い席に案内してもらった。

 

既に食事を始めている2人を監視しながら、調査員たちも食事を注文する。

 

対象者とK子はフランス産の赤ワインをボトルで注文、コース料理をナイフとフォークを上手に使いながら、食べていた。

 

調査員たちが注文を終えたころには、2人のワインボトルも半分くらいになっていて、

お酒がまわってきたのか、2人の声量が少し大きくなってきていた。

 

K子  「○○子、何してるだろうね。」(○○子とは依頼者のこと)

対象者 「さぁね。友達と遊びに行ってるんじゃない?」

K子  「それはないと思うよ。それだったらまず私にLINEすると思うし。」

対象者 「毎年、旅行に行ってる時期だし、俺の誕生日だから、友達に連絡しにくいのだろうな。きっと家でのんびりしてるさ。てっゆうか、俺に誕生日おめでとうのLINEもないし。」

K子  「今年は私と旅行に来てくれてありがとうね。来年もお願いします(笑)」

 

調査員は、このような状況に一般の人たちよりは慣れているつもりだが、正直、

吐きそうなほど胸やけがする。(船酔いではありません。)

 

いつも冷静な調査員でも、イライラする。

震える手をじっと押さえカメラに証拠を押さえていく。

 

食事を終えた対象者とK子は、どこかに立ち寄ることもなく、手をつなぎながら

ホテルの部屋へと戻っていった。

 

 

5月6日 調査最終日

 

この日も対象者とK子は朝8時頃、朝食を採る為、ホテルのレストランにやってきた。

 

朝食を終えた2人は、部屋に戻り、10時頃にチェックアウトを終え、車に乗り込み、

東京方面へ向かった。

高速道路に入った2人の車は、ひとつ目のサービスエリアに立ち寄り、

軽食を購入、お土産売り場で、足を止めた。

調査員もそばで、立ち止まる。

 

K子  「○○子にお土産買っていったら?」

対象者 「仕事って言ってあるからいらないだろ。」

K子  「え~。いるでしょ~。これにしなよ!」

K子  「“もみじまんじゅう”!!私が買ってあげるね!」

対象者 「しょうがねえなぁ~」

 

と“もみじまんじゅう”を1つK子が購入した・・・。

 

 

午後9時過ぎ、一行は東京に到着、途中何度か、トイレ休憩に立ち寄ったが、それ以外は寄り道もせずに帰ってきた。

東京についた対象者とK子は真っ直ぐK子のマンションに行き、車内で挨拶を交わし別れた。

その後、対象者は自宅へと戻っていった・・・。

 

 

2日後、何か吹っ切れたような面持ちで、依頼者は事務所へとやってきた。

調査報告書のページをゆっくりとめくりながら、時間が流れてゆく。

事務所内は静かで、この空間だけ別世界に飛ばされたような感覚になった。

調査報告書を読み終えた依頼者は、鞄からハンカチを出し、涙をぬぐった。

 

依頼者「今回は本当にありがとうございました。広島から帰ってきた主人は、さっきまで浮気していたとは、思えないほど普段通りで、びっくりしました。呆れて開いた口が塞がらないとはこのことだと思いました。」

調査員「そうでしたか。」

依頼者「いくつか質問してもいいですか?」

調査員「どうぞ」

依頼者「私が主人から貰ったお土産の“もみじまんじゅう”は調査報告書にあったK子が買ったものですか?」

調査員「そうです。」

依頼者「そうですか・・・。厳島神社で買ったお揃いのお守りはどんな物でしたか?」

調査員「実際に買った物と同じものがありますが、見ますか?」

依頼者「はい、見ます。」

調査員「どうぞ」

依頼者「これ、いただけませんでしょうか?」

調査員「いいですよ。差し上げます。」

依頼者「あと、調査報告書にある写真をデータでいただくことは可能でしょうか?」

調査員「かしこまりました。すぐに用意します。」

依頼者「ありがとうございます。」

 

 

依頼者は、調査報告書と写真データ、それに対象者とK子とお揃いのお守りを持って帰って行った。

 

 

あれから3週間ほど過ぎた5月末、事務所に小包が届いた。

印鑑を押し、宅配業者から小包を受け取った調査員は、小包を開けた。

中には封筒に入った手紙とフォトブックが1冊。

 

 

手紙の内容

 

拝啓

 

探偵事務所の皆様

お元気ですか?その節はお世話になりました。○○ ○○子です。

私は今、実家に帰って生活をしています。

主人には体調が良くないので実家に帰るとだけ告げています。

 

皆様には、本当にお世話になり、感謝しております。

報告していただいた際に頂戴しました浮気調査の写真データでフォトブックを作成しました。

悪趣味ではありますが、記念に贈らせていただきます。

ちなみに、私のお気に入りのページは、2人が珈琲カップで乾杯しているページです。

2人の顔がなんとも、間抜けに見えて(笑)

 

これが、探偵事務所のみなさんに届くころには、主人にもK子にも主人の実家にも届いていると思います。

 

主人には、お揃いのお守りを添えて、

K子には“もみじまんじゅう”を添えて送りました。

 

この先、どうなるかはわかりませんが、自分の人生は1度しかないのですから、後悔しないように、生きていきたいと思います。

本当にお世話になりました。

また、いつの日かお会いできることを楽しみにしております。

 

敬具